タオル卸.jp ブログ

2017.08.29

タオルの「寿命」について

タオル繊維に黒い点々が染み込んでいる

あれ、なんだか黒ずんでいる? と目を凝らしてパイルの隙間を覗いてみると、黒い点々汚れが付いている。

それは使用後の乾かしが甘かったり、部屋干しに失敗するなどして、すでにカビ(黒カビ)が生えてしまっている状態です。

こうなると通常の洗濯をしている限りでは増えることがあっても、減ることはありません(煮洗い、漂白剤に漬けるなどすればリベンジの可能性はあり)。

タオルの黒カビは放置するとニキビや肌荒れの原因になることもあると言われています。

だいたいこうなっているものはもう処分してもいい状態と言えるでしょう。

 

 

タオルの色がピンク、オレンジに色が変わっている

赤色酵母や、黄色ブドウ球菌などの細菌が繁殖し、その色素が残っている状態です。

真白いタオルなら気づきやすいのですが、色柄物の場合はなんとなく「くすんで」いるように見える程度で、どちらかというと「生臭いニオイ」の方で異状が感知される状態かもしれません。

劣化は進んでいますが、黒カビ状態よりもまだ煮洗いや漂白が効き、リベンジもしやすい状況ではあります。

放置するとこの状態の先に、先だっての「黒い点々(カビ)」が来ます。

 

タオルのパイルがへたりきっている

「ドラム式洗濯乾燥機」で洗濯して天日干しのタオルには、新しくてもパイルがへたりゴワゴワの干し上がりになるものが多いため、一概には言えないのですが、ある程度使用し洗濯回数を重ねた「タオル」は本体の持ち味や風合いを失います。

ですからカビやらなにやらが生えていなくても、へたりきったその時点をもって「寿命」とする考え方もあります。

 

「洗濯30回」がタオルの寿命とみる目安になるそう。

繊維が短いタオルは傷みも早いため、大雑把には「安いタオル」は寿命が短めだと言うことができるでしょう。